兵庫医大病院耳鼻咽喉科・めまい外来ウェブサイトで、めまいの原因が記載されています。
私たちの体は耳の奥にある内耳で平衡感覚を認識し、目からの視覚情報と手足の関節や筋肉からの情報を脳で処理することで体のバランスを維持しています。「めまい」はこれらの体のバランスを保つ機能のどこかに異常が生じることでおこります。
記事引用元:兵庫医大病院耳鼻咽喉科・めまい外来
めまいは大きく2つのタイプに分けられます。
このどちらのめまいであっても、同時に吐き気、嘔吐を伴うことも少なくありません。吐き気、嘔吐は、めまいにつきものの症状です。
人は自分の姿勢、位置を以下の感覚で認識しています。
これらの感覚器は、それぞれが得た情報を脳の平衡中枢に伝えることで、人は自分の頭や体の位置、姿勢等を認識しています。めまいは、それぞれの各器官から送られてくる情報が一致していないときに起こります。
例えば、耳に異常がある場合に、横に振り向いたとします。このとき、目からの視覚情報、頚部の筋からの固有感覚情報からは横に振り向いたという正常な情報が脳に伝えられますが、耳(三半規管)からは横は振り向いていない、又は大きく振り向いたという異常な情報が脳に伝えられます。
このとき脳は異なった情報を処理できずに、結果としてグルグル回転したかのように認識してしまいます。このそれぞれの器官からの情報の不一致が、めまいの原因であると最近では考えられています。
「① 耳(平衡感覚)」、「② 目(視覚)」、「③ 筋・関節(固有感覚)」とこれらの情報を統合する「④ 脳」に異常がある場合にめまいが生じます。
本来は上記の4つ全てにめまいを起こす可能性があるはずなのに、「めまい」=「耳」とされてしまい、現在でも耳の治療が主体となっています。
めまいの代名詞である「メニエール氏病」のように、耳に異常がある方は耳鼻科等での投薬により改善しますが、脳・視覚・固有感覚が原因でめまいが起こっている場合は改善が見込めません。
メニエール氏病の由来とは、1861年フランスの内科医メニエールが、めまいを患っていた少女の遺体を解剖し、「内耳に異常があった」と発表したことで、「めまいは耳から」とするメニエールの説が、近年までの医療界に定着したのです。
メニエール氏病の原因は、内リンパ水腫(水膨れ)が起こるためです。内耳内のリンパ液の吸収能力が低下する、あるいは過剰に分泌されるとリンパ水腫(水膨れ)ができてしまい、内耳の神経を圧迫し症状を引き起こします。しかし、何故水腫が起こるのかは、現在も原因不明です。
典型的なメニエール氏病の症状は
メニエール氏病には、厳密な診断基準があり、それを満たす場合にメニエール氏病と診断されます。30歳代後半~40歳代前半に多く、人口10万人当たり30人ほどの割合で発症します。
メニエール病(内リンパ水腫)
メニエール病は、日常生活に支障をきたすほどの回転性めまい(自分や周囲が動いたり回転したりしているような感覚)の発作が繰り返し起こり、変動のある低周波の難聴、耳鳴り(耳鳴)を特徴とする病気です。(引用元:MSDマニュアル家庭版)
耳鼻科(平衡覚)、脳外科(脳の平衡中枢)、眼科(視覚)に異常が無いとなれば、残された可能性は、「固有感覚」の異常ということになります。
固有感覚とは「筋がどれだけ引き伸ばされたか」という感覚です。
特にめまいと関係が深いのは、頚部・頭部のトリガーポイントです。
頚部・頭部の筋肉にトリガーポイントが形成されると、筋肉の伸び縮みを感じ取る「筋紡錘(きんぼうすい)」というセンサーの働きが過敏化します。これが、固有感覚の異常の原因となっています。
頚部の筋に固有感覚の異常がある状態では、首を少し動かしただけなのに、筋肉が大きく引き伸ばされたという誤った信号が脳に伝えられます。
結果として脳は大きく首が動いたと認識してしまい、他の感覚器からの信号と矛盾が生じめまいが起こります。
当院では固有感覚の異常に対して治療を行います。
今まで病院等で検査をしても、「頭(脳)に異常なし」、「耳にも異常なし」、「目にも異常なし」、原因不明ですと診断されたことがある方が最もよい適応となります。
また、「目の異常」「脳の異常」「耳の異常」「固有感覚の異常」の全てが関わってめまいが発症しているので、仮に耳に異常があると診断され治療をし、症状が改善していない方も適応ということができます。
※めまいはいろいろな病気に伴って出てくることがあるので、当院での治療を受けられる前に、病院で診断を受けるようにして下さい。
頭頸部/神経解剖(引用:プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第3版)
頸部の筋肉である、頭板状筋、最長筋、半棘筋、中斜角筋、顔の筋肉である、咬筋、側頭筋、外側翼突筋。
これらがめまいの原因筋になっている場合が多く、この筋肉に対してトリガーポイントマッサージやトリガーポイント鍼治療を行い、固有感覚の異常を改善することで、めまいの症状も改善します。
「意識障害」、「言葉の障害(ろれつがまわらない)」、「運動・歩行の障害」、「嚥下障害」、「感覚の障害(触っても分からない)」、「複視(物が2重に見える)」、「激しい頭痛」、「顔面部のしびれ」
めまいに上記の症状を伴う場合は、脳病変(脳幹梗塞等)が疑われますので、早急に脳外科での受診をお勧めいたします。
当院では、トリガーポイント治療の権威である「黒岩 共一先生」に直接指導を受けた、本物のトリガーポイント治療を行っております。
運動器の痛みでお困りの方や、何処に行っても治らない痛みでお困りの方は、是非一度トリガーポイント治療の効果をご体感下さい。
トリガーポイントの詳細は、こちらのページをご参照ください。
何回くらいで効果が実感できますか?
症状にもよりますが、数回の治療でめまいが軽減する方が多いです。(1回の治療でめまいが改善した方もおられます)
鍼が怖いのですが、鍼は必須ですか?
鍼が怖い方は、ハイボルトを行いますのでご安心下さい
今までめまいの症状で病院を受診したことがないのですが、治療は可能ですか?
基本的には、病院で診断を受けられた方を対象に治療を行っております。めまいは、怖い病気の症状として出る場合があるので、一度病院の受診をお願いいたします。
症状がきついので治療に続けて通う必要があると思うのですが、回数券などはあるのですか?
治療を継続していただきやすいように、回数券のご用意もございます。
当院では回数券のご案内は行いますが、強要するようなことは一切ございませんので安心してご来院ください。
着替えは必要ですか?
基本的にお着換えは必要ございません。しかし、鍼をする関係で女性の方は襟元の空いた服や、服の下にキャミソールなどを着てきていただくとスムーズに治療を行えます。
お着換えをご希望の方は、当院にTシャツなどもご用意もありますので気軽にお申し付けください。
施術回 | 治療時間 | 施術料金 |
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初回 | 約105分 | 12,000円 |
2回目以降 | 約75分 | 9,000円 |
お支払い方法は、現金の他、上記の各種カード、スマホ決済に対応しております。ご都合よい方法をご選択ください。
完全予約制の為、事前にお電話(施術時間内のみ受付中)または、ネット予約(365日24時間受付中)にてご予約をお願いします。最寄り駅:JR京都線(西大路駅)徒歩約4分
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