トリガーポイントとは、「引き金」という意味のトリガーと、「点」という意味のポイントからなる言葉で、痛みの引き金になる点という意味です。
トリガーポイントは、1983年にアメリカの医師のジャネット・G・トラベルとデイビッド・G・シモンズによって初めて提唱されました。トラベル医師は、JFケネディー元大統領の主治医として有名な方です。
日本では「黒岩共一教授」がトリガーポイント研究の権威と言われています。
画像は、黒岩共一教授が2005年に発表された論文「トリガーポイント説から考える”ツボ”とは」です。
トリガーポイント治療の権威と言われる黒岩恭一教授に師事し、トリガーポイント研究会主宰セミナーの全課程を修了し、本物のトリガーポイント治療を学んだ国家資格保有施術者が担当させていただきます。
現代医学では痛みを大きく3つに分類しています。
侵害受容性疼痛とは、怪我や火傷をした時の痛みです。怪我をするとその部分に炎症が起こり、痛みを起こす物質が集まってきます。この発痛物質が、侵害受容器というセンサーを刺激することで痛みが発症するため、「侵害受容性疼痛」とよばれます。
この痛みのほとんどは急性の痛みである場合が多く、肉離れ、ぎっくり腰、打撲、切り傷、などがあります。
何らかの原因で神経が障害され、それに伴って起こる痛みを「神経障害性疼痛」といいます。
末梢神経が障害されると、痛み、しびれ、知覚異常、筋力低下、筋委縮等の症状が出ます。
頸椎症性神経根症、根性坐骨神経痛、糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛などがあります。
不安やストレスが原因となって、傷や炎症、神経の障害が無いのに痛みを感じている状態です。
これは「気持ちの問題」、「痛がり」ということではありません。現代医学的に不安やストレスにより痛みを感じやすくなったり、実際に痛みを感じたりすることが明らかになっています。
現代医学では、痛みの原因は上記の3つということになっています。
しかし、上記3つでは説明がつかない痛みが存在していることも事実です。そのような痛みを、現代医学では「原因不明の痛み」ということで処理してきました。また、そう考えるしかありませんでした。
そこで、黒岩教授は筋肉の痛みという観点から、4つ目の痛みの原因を提唱しました。
それは「機械受容性疼痛」というものです。
機械受容性疼痛とは、筋肉や靭帯に存在する機械受容器が過敏化され、機械刺激(筋肉を動かす刺激)、虚血産物等により引き起こされる痛みのことです。
①~③までの痛みとは違い、炎症も起こっていない、神経の痛みでもない、心因性の痛みでもないものです。
西洋医学ではトリガーポイントはおろか、筋肉の痛みを取りあげることはあまりありません。
西洋医学において、筋肉は運動を行う運動器官としての役割は重視されていますが、痛みを感じる器官としての役割は軽視されています。
また、筋肉の痛みや、トリガーポイントの痛みはレントゲンやMRIで異常が観察されないため、原因不明の痛みとされてきました。
しかし、これら原因不明の慢性痛を機械受容性疼痛という概念で観察すると説明がつくのです。
皮膚表面の痛みと筋肉の痛みの感じ方は異なります。
皮膚表面の痛みは、皮膚を「切った」時に、どこが痛いかは、出血していたり、切り傷があるなど視覚でも確認可能なので一目瞭然だと思います。
また「とげ」が刺さった時も、視覚で確認出来ないような小さなものでも、どこに刺さったか分かると思います。
一方、筋肉の痛みは、体の内部での痛みなので、視覚では確認出来ません。
肩こりや腰痛、五十肩等の方は、どこが痛いのか分からないという経験をされた方が多いと思います。だいたいここが痛いということは分かっても、点で痛みの場所を示せる方は、ほとんどおられません。これこそが筋肉の痛みの特徴なのです。
皮膚表面は、外界と常に接しているため、痛覚受容器という痛みを感じるセンサーが多く、筋肉は皮膚と比べるとセンサーが極端に少なくなります。また、筋肉の痛みは、体内部の痛みなので視覚で確認することが出来ず、脳はどこが痛いのかが分からないのです。
関連痛とは、本来の痛みの原因となっている部位と違う部位に痛みを感じるという脳の錯覚です。研究結果によると、7割の確率で痛みを感じている場所と痛みの発生源はずれていました。
これは、筋肉を専門としている治療家の間では常識ですが、まだまだ知られていないのが実情です。
また、関連痛はトリガーポイントに限ったことでは無く、視覚で確認出来ない体内部の痛みは関連痛を起こします。たとえば、心臓の痛みが肩から上肢に感じる、腎結石の痛みを腰痛に感じるということが知られています。
このようなことから、痛く感じている場所をただマッサージしても、痛みが取れないということがお分かりいただけると思います。
赤い部分:痛みを感じる部分(関連痛が起こる部分)
トリガーポイントは異種構造の接合部や、筋肉の縁の部分に形成されやすいという特徴があります。
これは、筋肉と骨、筋肉と靭帯、腱と骨、筋肉の辺縁部のことです。赤い丸の部分にトリガーポイントがよく形成されます。
トリガーポイントは、いろいろな筋肉に起こります。また、1つの筋肉に何か所か起こる場合があります。責任トリガーポイントとは、この中の真の痛みの原因になっている部分のことです。
この責任トリガーポイントを探し、治療を行うと痛みを取ることができます。
筋肉は、収縮させると痛みが出るという特徴があります。その特徴を利用して、関節を動かす(筋肉を収縮させる)ことで探すことが出来ます。
痛みを感じている部分は勿論、その部分に関連痛が起こりやすい部位などを動かし、疼痛が増悪する動作を確認します。そして、その動きに関わる筋肉の中から、トリガーポイントが形成されやすい部位も参考に検出します。
見つかったトリガーポイントを刺激して、発生源認知が起こったら、その部位が痛みの真の原因となっている責任トリガーポイントということです。
責任トリガーポイントを刺激すると、発生源認知が生じます。発生源認知とは、痛みの発生源であると脳が認識する状態です。
例えば、口内炎の方が舌を使いどこが痛いのかを探し、口内炎の出来ている所を探し当てると「そこっ」と分かる状態です。
また、背中がかゆく他人にかいてもらう時に「もうちょっと横」と言って、かゆみの原因となっている部分を触れば「そこっ」という感覚が生じます。
これは、痛み自体は脳が感じているがどこが痛いかは分からなかったものが、痛みの発生源を刺激すると痛み刺激が増幅されるため、脳はその部分が痛みの発生源であると認識出来るということです。
これと同じように、責任トリガーポイントを刺激すると「そこっ」という感覚が生じ、その部分が痛みの発生源であると認識出来ます。そして痛いけど気持ちの良い、痛みが治りそうな感覚が生じます。
肩こり、五十肩、肘痛、腱鞘炎、腰痛、股関節痛、膝痛、足痛など、運動器の痛みは全てトリガーポイント治療の適応となります。それ以外は、頭痛、めまい、自律神経失調状態なども治療の適応となります。
腰椎から出た坐骨神経はお尻を通り大腿後面を下がり、ふくらはぎを通り足に分布します。この神経の通り道が痛むのが坐骨神経痛です。
坐骨神経痛は病名ではなく、「腹痛」などと同じように症状名にすぎません。ですので、腹痛にもいろいろな原因があるように、坐骨神経痛にもいろいろな原因があります。
今までに神経の治療(投薬、ブロック注射など)を行ったが症状に変化がない場合は、筋肉が原因の可能性があります。施術症例多数ございます。
※坐骨神経痛専門治療は、南区本院のみの対応となります。
めまいは大きく2つのタイプに分けられます。
このどちらのめまいであっても、同時に吐き気、嘔吐を伴うことも少なくありません。吐き気、嘔吐はめまいにつきものの症状です。
当院では、トリガーポイント治療の権威である「黒岩共一先生」に直接指導を受けた、本物のトリガーポイント治療を行っております。運動器の痛みでお困りの方や、何処に行っても治らない痛みでお困りの方は、是非一度トリガーポイント治療の効果を体感してみてください。
1部位(例:腰のみ) | 2部位(例:首+腰) | 3部位(例:首+腰+肩) |
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1,500円(税込) | 2,900円(税込) | 4,300円(税込) |
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